漢方診療の重要性
癌や感染症のような明らかな病気が存在している場合には、上記のような西洋医学的な治療法が有効なことが多いものですが、例えば女性の`更年期障害’的な症状は通常のホルモン治療等で対応できない場合が少なくありません。
そのため、西洋医学的な要素還元主義的なアプローチではなく、「望・聞・問・切」の四診から患者さんの全体像を知って、適切な処方を実施する漢方は現代のようなストレスが多くて心身症の患者が増加している時代にはますます求められてくるような気がします。
もともと私は東洋医学的アプローチが好きなため、気功や四柱推命等にも興味を示して本を読んできました。今回漢方に関して新たに勉強し直そうと種々の本を買い込んで読んでいます。
益田聡子著「劇的漢方薬」シリーズ、花輪嘉彦著「漢方診療のレッスン 」、寺澤 捷年著「症例から学ぶ和漢診療学 2版」、大塚 敬節著「臨床応用傷寒論解説」、黄帝内経素問(上・中・下)等です。
原典から読むのは大変ですが、非常に勉強になります。漢方診療の深奥に関して、機会があればまた触れてみたいと思います。