健康食に関して 1)ジョーンズホプキンス大学ニュース 2)原始人食 3)「東西遊記」〜寿夭より
健康食とはどういうものか。ここでは三種類の方法を紹介します。
1)「癌についてのジョーンズホプキンス大学ニュースより」からの引用です。
癌との闘いの効果的な道は、癌細胞を飢え死にさせることであり、癌細胞の増殖に必要な食物を摂取しないことである。癌細胞を増殖させる食物:ニュートラスイート、イクアル、スプーンフルのような砂糖代替物はアスパラテームという人工甘味料からなるので、害がある。マヌカ蜜や糖蜜のような自然の甘みのほうがよいが、ほんの少量にすべきである。テーブル塩は色を白くするための化学添加物が入っているので、海水塩のほうが良い。ミルクは、とくに胃腸系に粘液を発生させるので有害である。癌細胞は粘液を好むからである。ミルクを止め、甘味料を添加していない豆乳で代替すれば癌細胞の食料を遮断できる。癌細胞は、酸性環境で増殖する。肉食は酸性であり、魚の摂取が最適で、鶏肉は少量にとどめること。肉には、家畜に投与する抗生物質、成長ホルモン、寄生虫が含まれ、これらはすべて癌細胞を持つ人には有害である。80%を新鮮な野菜とジュースにし、穀物、種子、ナッツ、少量の果物は身体をアルカリ性にする。残りの20%は、豆を含む調理食品でよい。新鮮な野菜ジュースは吸収が容易な生態酵素を供給し、細胞レベルにまで15分で達し、健康な細胞の成長を促す。健康細胞を構築する生態酵素を摂取するには、新鮮な野菜ジュースを飲み、日に2~3回生野菜を摂取するのが良い。酵素は、40℃で破壊される。カフェイン濃度が高い、コーヒー、紅茶、チョコレートを避けること。純粋な水あるいはフィルターをかけた水が良く、水道水中に含まれる毒素や重金属を避ける。蒸留水は酸性なので避けること。
食肉蛋白は消化が困難で消化酵素を多量に消費する。腸に残留する未消化の肉は腐敗し、有害になる。
癌細胞壁は、強い蛋白で覆われている。肉の摂取を控えると、多くの酵素が自由になり、癌細胞の蛋白の壁を攻撃し、壁の中のキラー細胞を破壊することができるようになる。
2)「原始人食」が病気を治す
医師である崎谷博征氏の著作で、狩猟・採取時代である縄文時代の食生活を参考にしています。推奨される食品は肉類(脂肪分をなるべくカット)、魚介類、野菜類(ジャガイモ類を除く)、海藻類、キノコ類、果物類(バナナ、ブドウ、マンゴーは除く)、日本の発酵食品(乳製品は除く)、タマゴです。また、不飽和脂肪酸に関しては、オメガ三系脂肪酸とオメガ六系脂肪酸の比を1対1〜2程度にすることが理想的な比率とされます。
3) 江戸時代の医師橘南谿著「東西遊記」〜「寿夭」より引用
余、諸国をめぐり試むるに、山中の人は長命なり。海辺の人は短命なり。(中略)其由来を考うるに、食物の事にあり。山中の人は魚肉なければ常に芋、大根の類のみを食す。もし年始、節句、其外祝い日といえども、富める者も纔かに塩肴、乾物には過ぎず。其上に高山深谷に登り下りて耕作に身を労し、纔かに麦飯に饑をしのぐ。麁食にして身を働く故に、長命にて無病なり。海辺の人は魚肉に飽満ちて、飯のかわりにも魚を食し、船の出入有りて諸国の運漕よろしければ、 飯は其米自由なるゆえに、貧しき者もついに麦飯などは食せず。其上に山坂の働の苦労は無く、船にて往来やすらかにして、魚塩の利ゆたかなれば、自然と身も安くして美食にくらす故、病身にして短命なり。猶又、山中は人の往来不自由にして、淋敷質朴なれば、売女遊里も無く、湿毒伝染の憂もなし。海辺は何方にても諸国の通路よければ、賑かに華麗にて遊女あらざる所も無く、人ごとに湿毒もうつり、且又、塩風に湿気を受けて、内外より病を作り養い、心気を労し、腎をつからし、いかなる壮実の生れ付きといえども、短命病身ならざる事あたわず。是山中と海辺の寿夭の違の根本なり。
観点が全く異なる3つの方法ですが、各々その理があり、時代毎に異なる利点が説かれていて、とても面白いものです。