あさイチで取り上げられた「スロージョギング」から考察する長距離走の効果
ドラマ終了後のNHKテレビ「あさイチ」で興味あるテーマが紹介されると、そのまま観ることが多いのですが、今日のメインテーマは「`脳力’アップスペシャル」でした。
物忘れを防止するには、脳の前頭前野にある「ワーキングメモリ」の容量低下を抑える必要があります。その方法として、手作りで細かく料理をすることと「スロージョギング」とが紹介されていました。
「スロージョギング」を実施する上でのコツで紹介されていた、福岡大学の田中宏暁教授は、「賢く走るフルマラソン―マラソンは「知恵」のスポーツ」等の著作があり、「スロージョギング」による健康法の提唱のみならず、フルマラソンへの取り組み方も紹介されている、運動生理学で有名な方です。
今日の特集では、「スロージョギング」によって前頭前野の容積が増えるという報告がありました。私は、以前のブログ記事「ヒトは何故長距離走をするのか~その1ー持久走により人類の進化と大脳の発達がもたらされた」の中で、
「著者らは人類の進化は大脳の発達と密接に結びついており、長距離走が狩猟・腐肉などによる肉食を可能にし、脂肪と蛋白に富んだ食物の摂取が特殊な人類の形態形成(大きな肉体・小さな胃腸、大きな脳、小さな歯)を可能にした」
と記載しました。
また哲学者の永井俊哉氏は「知性とは何か」の論文中で、人類の出現による前頭連合野の著しい発達が知性を発達させ、言語能力の発達によるネットワークの創発でさらなる知性の発達が促されたと語っています。
長距離走は、大脳特に前頭連合野を形態的のみならず、機能的な点でも発達させることにより、人類の知性の発達に貢献してきたのかもしれません。
また、やはり私のブログ記事「ヒトは何故長距離走をするのか~その2ー内因性麻薬であるβエンドルフィンによる「ランナーズ・ハイ」」で紹介しましたように、長距離走をすることにより、「ランナーズ・ハイ」の主因とされるβエンドルフィンが分泌され、多幸感を得ることができます。
種々の理由で、有酸素運動レベルでのランニングの効果は実証されている訳ですが、私は現在ぎっくり腰に悩まされていて1週間以上走れていません(涙)。
健康であること、走れることの有難みを痛感させられる日々を送っています(苦笑)。

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テーマ : フィットネス・トレーニング
ジャンル : ヘルス・ダイエット