関西での妊娠・出産のお勧め
ただその方は、もう一人お子さんを望まれているのですが、福島第一原発による国内の放射能被曝に関して不安を抱かれているようでした。私が放射能被曝に関して提示しているデータもよくご存知でした。
私は、妊産婦やこれから妊娠を考えている女性・不妊でお悩みの患者さんといつも接している産婦人科医の立場から、政府のこれまでの対応を批判して、政府の提供してきた情報に懐疑の眼差しを向けてきました。実際のところ、政府や東京電力が放射能に関するデータをかなり隠蔽・改竄してきたことが明らかになってきています。福島第一原子力発電所のモニタリング状況に関しては、以下のデータが後から出てきた正式なデータです。
福島第一原子力発電所のモニタリング状況
このデータは、先日ブログで報告した、関東の放射能被曝の現状と辻褄が合う気がします。関東地方でも地域によっては、かなりの汚染が懸念されます。
現実問題として、以下のブログで示されているように、関東では鼻血・下痢・咽頭痛の症状を訴える患者さんが急増しているようです。ただ黄砂の影響とも考えられ、これらの報告だけで放射能被曝の直接の影響と断定することはできません。
警告:東京など首都圏で低線量被曝の症状が子どもたちにおきているという情報
ただ、これはあくまでも関東でのデータ及び症状です。関西では今のところそのような報告は聞かれません。

この図で示しましたように、神戸なら福島よりおよそ600km離れています。全く影響がないとは断定できませんが、現時点では(福井県敦賀市にある、高速増殖炉もんじゅが爆発しないという前提でのお話となりますが...)関西での妊娠・分娩に関しては全く問題はないと思われます。
ただし、胎児にとって怖いのは内部被曝です。あまりにも映像が強烈なのでここでオープンにはしませんが、チェルノブイリで出生した奇形児やイラクでの劣化ウラン弾による奇形児の映像は見るに耐えないものがあります。
今日来られた患者さんには、食事や摂取する水分に最大限の注意を払い、東からの風が吹いてくるときには外出を控えるようにアドバイスをしておきました。
正直言って、もしも関西で子作りが推奨できないとなると全国どこでも駄目になると思います。日頃の生活や食事に注意を払う必要はありますが、関西にお住まいの方は積極的に子作りに励んで欲しいと思います。
当クリニックでは分娩を扱ってはいませんが、ベテランの助産師も勤務しております。妊婦健診をご希望の患者さんや、不妊でお悩みの患者さんは是非当クリニックにお越し下さい。

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