埼玉・栃木両県で牧草から許容値超すセシウム、ヨウ素が検出
牧草から放射性物質=許容値超すセシウム、ヨウ素-埼玉・栃木両県
<以下引用>
暫定許容値を超えたのは、先月22日に採取した牧草のうち、同県熊谷市と東秩父村の2検体。乳用牛の飼料の場合、放射性セシウムの暫定許容値は1キロ当たり300ベクレルだが、熊谷市の牧草からは420ベクレル、東秩父村の牧草からは340ベクレルを検出した。
また栃木県も同日、那須町と足利市で採取した牧草から暫定許容値を超える放射性物質が検出されたと発表した。那須町の牧草からは許容値の3倍を超える910ベクレルの放射性セシウム、足利市の牧草からは650ベクレルの放射性セシウムと暫定許容値(同70ベクレル)を超える90ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
<引用終了>
半減期が30.1年と長い、放射性セシウムの暫定許容値は、日本では1キロあたり300ベクレルとされています。
ただ私は妊産婦・褥婦さんに日頃から接している産婦人科医の観点から、国の大本営発表を全く信頼できません。
以前のブログで紹介しましたが、「ドイツ放射線防護協会から日本人への助言」に拠れば、
「評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル〔以下 Bq:訳者注〕以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。」
と提言されています。
暫定許容値を超える放射性物質が検出された牧草を摂取している乳牛から絞り出された牛乳を摂取することは、食物連鎖による濃縮によって、数万倍以上にまで体内被曝の影響が及ぶことが懸念されます。
私の母校の高校がある、埼玉県の熊谷市でこのような被曝の状況が報告されているということは、悲しい哉、他の多くの農作物も被曝の影響を受けていると考えられます。
私は実家に帰省するときは、自宅の庭で獲れる野菜を食べるのを楽しみにしていました。私のようなアラフィーのおやじ(汗)になってしまうと、短期間の摂取であれば、甲状腺がんや白血病等の長期間の被曝による影響は無視できます。ただ関東に住まれている妊婦さんや褥婦さん、小さな乳幼児がおられる家庭の方は最大限の注意を払った方が良いように思われます。
私は病院の当直もあり、西日本から出ていませんが、この5月6~7日にかけては西日本でも被曝の影響が懸念されます。参考までに、予測データ(特にセシウム137の分布シミュレーション)と静止画像とを貼っておきますのでご参考になさって下さい。(下記をクリックすると動画が見られます)
Potential cloud spread - Caesium-137 - Japan - FLEXPART: dispersion model

ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーション


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