放射線障害の回復にヒト・プラセンタ(胎盤エキス)が効果
プラセンタの効用には万能なところがあり、最近では抗アレルギー作用も注目されています。プラセンタにはアレルギー体質(花粉症、アトピー性皮膚炎など)も改善する効果があるとされています。
私は健康のために最近では毎週3回プラセンタの注射を受けていますが、毎年1度は苦しめられる花粉症に今年は罹りませんでした。これがプラセンタ注射液のためと断言はできませんが、健康維持になっていることは確かです。
プラセンタには免疫機能を正常にして抵抗力を高め、炎症を抑える働きがあります。
これに関して、「日本胎盤臨床研究会」から「放射線障害の回復にプラセンタ(胎盤エキス)が効果」との記事と文献が送付されてきたので紹介します。
朝日新聞の記事
「放射線障害の回復に胎盤エキスが効果」
http://www.apple-house.org/uploads/placenta_news_asahi_1982.pdf
この記事に関する文献も以下に提示しておきます。ただし、この文献では大腸菌において紫外線やガンマ線により誘導された遺伝子変異に対し、ヒト胎盤抽出物が協力な抗変異原性因子として作用したことを示しています。
J Radiat Res (Tokyo). 1981 Sep;22(3):297-302.
Antimutagenic activities of human placental extract on ultraviolet light- and gamma-ray-induced mutation in Escherichia coli WP 2 B/r trp.
Kada T, Mochizuki H.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7035662
上記の記事に関する解説は下記の記事で記されています。
放射線障害の回復に 胎盤エキスが効果 国立遺伝研 ネズミに注射し確認
要点をまとめてみますと、
1)二十日以内に死ぬ放射線量を浴びたネズミにヒトの胎盤エキスを注射したところ、二百日は生存できた。
2)照射後四十分以内に胎盤エキスを注射したマウスは一匹も死なず、すべてが二百日以上生き延びた。注射が遅れて二十四時間後だと、平均寿命は八十五日に短縮。また、すぐに注射しても、胎盤エキス量が六割に減ると、最終的に生き残るのは二十四匹中十三匹、二割になると五匹だけ、というふうに、注射した時間と、エキスの量に関係することが分かった。
マウスの放射線障害の回復に有効だったのはヒトの胎盤抽出物であり、その効果には濃度依存性があり、投与は被曝直後であるほど有効であった、とのことです。
この作用には、胎盤で発現しているサイトカインの影響も大なのかもしれません。胎盤で発現するサイトカインに関しては、私の以前のブログで簡単に説明してあります。
あくまでもマウスに対しての作用で、しかも30年近く前の記事ではありますが、放射線被曝にヒトプラセンタ注射液が有効である可能性が示唆されております。ただし投与方法としては、被曝直後にある程度多量に注射することが必要となるでしょう。しかもこれが急性の放射線障害に対して有効なのか、甲状腺がんや白血病などの将来の癌化予防に対して有効なのか、今後の検証が必要な気がします。

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