東日本大震災による薬剤不足
産科で子宮収縮剤として頻用されている、アトニンとパルタンMの2種類の薬剤が不足しております。下記の記事をご覧下さい。
「アトニンR-O 注」の製品供給に関するお知らせ
持田 震災で工場被害 再開の目処立たず ディナゲストの在庫は1か月程度
上記の記事にありますが、子宮内膜症治療薬であるディナゲストも不足してきています。
子宮収縮剤には数種類ありますが、分娩を進行させるための陣痛促進・陣痛増強に使用するオキシトシン製剤や産後の出血を減少させるための麦角アルカロイド剤は特に重要な薬剤です。これらの薬剤の不足は、通常の産科医療を行う上で支障を来してしまいます。
一方で、漢方のツムラの薬剤も不足しておりましたが、下記の記事で示されているように復旧の見通しが立ったようです。
ツムラ 被災の茨城工場、5月中旬にも再開へ
震災とは関係ないのですが、以前の私のブログでお知らせしたように、子宮頸がん予防ワクチンサーバリックスは相変わらず不足していて、新学年になって対象年齢となった方のご家族から接種希望の問い合わせが多くあるのですが、全く受け付ける事ができません。
薬剤の現物が手元に届かないことには、どうしようもありません。復旧や増産体制が早急に整うことを願うばかりです。

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テーマ : 東北地方太平洋沖地震
ジャンル : ニュース