プラセンタの効用
プラセンタの効果には万能なところがありますが、最近では特に更年期障害があってdepressionの傾向を有する患者さんに有用な気がしています。
長引く不況による経済的困窮、崩壊しつつある地域共同社会、殺伐としてきた家族関係、最近では頻発する天災等のトラブル・悩みによって「心の病」に罹る患者さんが多いように思われます。
そのような患者さんに、通常のホルモン剤や漢方の投与以外にプラセンタの注射を試してみると、思いの外、効果がみられることがあります。
当クリニックには、プラセンタ注射液としてラエンネック、メルスモンの2種類を常備しておりますが、「更年期障害、乳汁分泌不全」に保険適用のあるメルスモンの注射を希望される方が増えています。

初診の際には種々の検査があって費用も掛かりますが、再診で1Aのみの注射なら、ワンコイン(500円)でおつりがきます。そのため、私はこれを「ワンコイン プラセンタ療法」と命名しています(苦笑)。
プランセンタ製剤は、私の以前のブログ「プラセンタとサイトカイン~その3」で解説しましたが、母校の京都大学医学部産婦人科教室の故三林隆吉教授によって終戦前後に開発されています。
終戦直後の飢餓に襲われた時代に、母乳分泌不良の改善・乳幼児の発育促進に功を奏し、その後は肝臓病・貧血・手術後の体力回復等広範囲の効能をもつことを証明されました。
日本では出産後にへその緒を記念にとっておく風習がありますが、へその緒を含む胎盤は特効薬として重宝されてきた歴史があります。特に中国では、約4000年前に「紫河車」という名称で、秦の始皇帝の時分不老長寿の薬として珍重していたとのことです。
私自身、毎週2回プラセンタの注射を受けています。もともと自分は元気なので(汗)その効用を証明できませんが、以前よりも心身共に元気が保たれている気がします(苦笑)。
毎週プラセンタの注射を継続して実施しているスタッフ達にも同様の効果があるようです。
私は男なので女性としての保険適用にはならず、当然のことながら自費負担となりますが、更年期で心身共に悩みを抱えている方は是非お試してして頂きたいと思います。

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テーマ : 美容・健康・アンチエイジング
ジャンル : ヘルス・ダイエット