自分で競技に参加して知る、トップアスリートの凄さ
今年は故障もあって春先からずっと不調だった、東洋大のエース柏原竜二が3分弱のトップ早大との差を挽回してトップでゴールに飛び込み、3年連続往路優勝を果たしました。感動的なゴールシーンでした。
それにしても、改めてトップアスリートのレベルの高さには驚かされます。箱根駅伝では10000mを28分台で走れるランナーが何名揃っているかが、上位進出の条件となります。
これは1000mを3分切るペースで、とんでもなく速いペースです。世界新記録レベルではフルマラソンの42.195キロですら、キロ3分未満のペースで完走となっています。
私は学生時代に陸上経験がなく、40歳を超えてからマラソンを始めました。頑張ってスピード練習をしたのですが、5000mで20分を切るのがやっとでした。ハーフで1時間28分台が出ましたが、それでもキロ4分12秒くらいのペースです。恐らく、最も走り込んでいる時期でもキロ3分20秒くらいがベストだったでしょう。そのため、キロ3分を切ってハーフを超える距離を走破するアスリートランナーの凄さには驚嘆せざるをえません。
特に最後の5区の山登りでは、標高差864mの山を一気に駆け上がって、最後には下りもあります。とてつもないスタミナとスピードが要求されます。
私は毎年、みかた残酷マラソンに参加しています。このレースは24キロなので、5区と距離はほぼ一緒ですが、高低差は410mと、5区の半分未満です。それでもこの山登りはしんどく、`残酷マラソン’の名が付されています。

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<以下引用>
今日の大衆的見世物、映画にしろ、芝居にしろ、あえて言いたいが、小説類にしろ、スポーツという見世物の持っているような一種のまじめさ、一種の純潔さは持っていないと私は考えている。
スポーツという見世物ほど、人間の正銘な実力というものが、はっきり見られる世界はないようである。スポーツのうえに鮮やかに現れる実力というものを、少しでも吟味してみるとよい。人間が一定の目的を定め、定められた方法と秩序に従い、精神と肉体との完全な協力のもとに、全努力を傾注し、そこにおのずから、個性の優越がはっきりと現れ出てくる。
<引用終了>
この文章では、スポーツの魅力の本質が語られているように思います。特に数字で成績が表現されるスポーツは、客観性があるため誰もが納得できるものです。
ゴルフの世界では、石川遼選手の凄さには誰もが唸らされるものです。飛距離、正確性、集中力、オーラ等すべてを兼ね備えていますが、パナソニックオープンでのホールインワンや名古屋ゴルフ倶楽部和合コースでの最小スコア(58)など、誰にも真似ができない芸当というか、結果を示してその凄さを証明しています。
私のようなマラソンではサブ4、ゴルフではHC25(1つ落ちました~涙)程度の実力で偉そうなことは語れませんが、自分で競技に参加しているからこそ、その凄みを実感することができます。
そのためにも、この程度のレベルは維持しておきたいところです。これくらいの実力が最もアンチエイジング的効果を発揮してくれるようです(苦笑)。