4D超音波機器で胎児の顔を描出する難しさ

私が今度開院するクリニックでは、出産こそできませんが、ある程度の週数まで妊婦健診ができるようにしたいと考えています。
現在妊婦健診の超音波検査において、最新の4Dエコー(特に妊娠16週から30週)で実施するのが新しいクリニックでは一般的になってきています。
ところが、胎児の週数・胎位・羊水量の関係で、胎児の顔を上手く描出することは業者の配布するパンフレットのようにはうまくいきません。胎児がうつぶせだったり胎児の顔のすぐ上に胎盤や子宮壁があると難しいものです。
上の写真は妊娠20週の胎児です。顔は余り鮮明ではないのですが、これでもかなり上手く描出できた方だと思います。
今度開院するクリニックでは、電子カルテ&画像ファイリングシステムを超音波機器等と連動させることを想定しております。有難いことに、画像ファイリングシステムでも超音波機器でも複数の業者からお声が掛かっており、機器の最終決定には至っておりません。
実際の医療現場では、医療機器をどう使いこなすかが大切ですが、機器の相性を見て慎重に決めていくつもりでいます。

にほんブログ村

にほんブログ村

