星組大劇公演`愛と青春の旅立ち’観劇

今日は朝から雨です。最近腰が重いので、走り込みはできません。それでも昼前に小雨が降る中、住吉川を2周(10キロ)しました。(10月の累計走行距離205キロ)
「オクトーバー・ラン」といってマラソンランナーにとって10月は走り込みの季節なのですが、腰痛があっては仕方ないでしょう。200キロは越えているので、最低限のレベルはキープしているのかもしれません。
今日は午後から久しぶりに星組公演`愛と青春の旅立ち’の観劇のために、阪急電車でムラに向かいました。宝塚には頻繁に行っていますが、もう大劇場には1年以上足を運んでいません。
以前は余り気に留めてはいなかったのですが、開業するにあたって駅の広告看板が気になるようになりました。駅のどこに広告を出すかは重要ですが、良い場所は既に押さえられているような気がします。
いつもなら事前にチケットを入手しておくのですが、今回は直前になって当日券をチケットセンターで購入しました。S席2階前列ほぼ中央で、生徒さんを近くなら眺めることはできませんが、舞台の全貌を把握するのには好都合です。
観劇の感想としては非常に素晴らしいものだったと思います。
以前から私の観劇レポは独断と偏見だらけですが、今回は懐古調になってしまい、また長文になってしまいました。
(注:ここからはかなり内容を具体的に紹介しますので、ネタばれを嫌がる方は、私の下手な解説とは言え、読まないことをお勧めします。)

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ねねがパンフレットのインタビューで語っていますが、酒井先生が演出を手がけられた、「花の宝塚風土記」が彼女の初舞台とのことです。私も実は「シニョール ドン・ファン」「花の宝塚風土記~春の踊り~」が、生まれて初めて観た宝塚歌劇の舞台だったため、何となく懐かしい想いがしていました。
日本物では、幕開きのチョンパが印象的ですが、今回出演者として唸らされたのは、松本悠里先生です。踊りの上手さのみならず、立ち振る舞いと雰囲気は日本人形のようで、アンチエイジングなどという言葉を超越した可愛らしさを感じられました。
「愛と青春の旅立ち」の原作の映画は私が大学1年生のときに観ており、非常に懐かしい作品です。ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌った主題歌が印象的で心に残ります。
内容に関しては省略しますが、かなり映画に忠実なストーリーの演出で、アメリカ社会の光と陰・栄光と挫折・純情と打算・友情と欺瞞等をうまく対比させて作り上げられているように思いました。
出演者に関しては(私が以前からちえさんのファンである事もありますが...苦笑)、ちえさんのザック役は演技といい、ダンスといい、格好良さといい完璧でした。革ジャン&ジーンズ姿から海軍士官学校の制服姿まで似合い過ぎています。まさにうってつけの役でした。
ザックと最後に結ばれる純な女性であるはポーラ役はねねが演じ、打算的で恋人のシドを自殺に追い込むリネット役はれみが演じていました。
私はこのねね&れみは月組在籍時代からずっと観ています。(ちなみに私のクリニックのエグゼクティブプロデューサーである、伊藤春絵氏が月組在籍時代、一度だけエトワールを担当したことがあるのですが、それは2007年4月8日に大阪国際会議場メインホールで開催された第27回日本医学会総会の宝塚レビューで、その際には今は宙組トップであるゆうひさんがトップ役を務め、ねね&れみも出演していました)
前回のロミジュリの公演の時と同様にれみの演技力の向上が目を引きました。宝塚の世界で悪女を演じるのはかなり難しいものですが、うまくこなしていたと思います。
かなめさんは、元が美形なだけにどうも鬼教官のフォーリー役を演じるのは難しかったのかもしれません。シドを演じた紅さんが、純情な役柄を好演していたと思われます。
何だか余りにもハッピーエンドででき過ぎているような気もしましたが、感動的なラストとなり、そのままフィナーレへと続きました。
ちえさんの官能的とも呼べる華麗で美しいダンスには惚れ惚れさせられます。身体の柔軟さと指の爪先まで感じられる繊細さは他に類をみないものでしょう。
私の自宅には、宝塚至上最高のダンサーとして名高く、「ダンスの花組」の全盛期を築き上げた故なつめさん(大浦みずきさん)のビデオテープが3本(「ベルサイユのばら~フェルゼン編~」「メモワール・ド・パリ」「宝塚ニューヨーク公演」)あります(この時代のビデオのDVD化は無理かもしれません)。
ちえさんには、あのなつめさんを越えてくれるような成長と活躍とを願いたいものです。
テーマ : スミレ話@宝塚歌劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術