花組大劇公演‘ファントム’観劇

昨日は、久しぶりに電車で宝塚に行って、花組大劇公演‘ファントム’の観劇をしました。
ファントムの観劇は、たかはなコンビの2004年 宙組公演、おさあやねコンビの2006年 花組公演に次いで3度目の観劇となります。
参考までに、追記でこのブログ記事の後半に、2006年花組大劇公演‘ファントム’観劇レポを記しました。かなり独善的な内容なので、興味ある方だけご覧下さい(汗)。
今回の舞台は、花組から宙組に移籍していた、蘭トムの花組への復帰&トップ就任公演です。
連休の最終日ですが、残念ながら満席とはなっていないようでした。私は1階S席の最後部からの観劇でした。
この題目では原作で記されているように、主役のエリックとクリスティーヌとに天使のような美声が求められます。今回の舞台では、蘭蘭コンビが頑張ってはいましたが、歌の点では今ひとつでした。
前回の花組公演では、主演のエリックを演じたオサの美声と苦悩に満ちた演技とが印象的でした。今回の蘭トムの演技では、第2幕でキャリエールに接した際の少年のような純真な演技が魅力的でした。この解釈は作品の内容理解に役立ち、他の役者さんとのバランスも取れて良かったように思われます。
前回の観劇レポで取り上げましたが、本来エリックは残忍な役柄となっています。ただ宝塚的にはこのように親子の愛情を掘り下げた設定の方が好感を呼ぶのでしょう。
クリスティーヌを演じたらんさんは、頑張ってはいたのですが、スポニチの解説に拠れば、新人公演でクリスティーヌを演じた実咲さんの方が歌唱力でも演技力でも絶賛されたようです。
キャリエールを演じたそうやフィリップを演じたみわっちはそれぞれ適役だったように思われます。
違和感を覚えてしまったのが、カルロッタを演じた、いちかさんです。このカルロッタ役はたきさん(出雲綾)のイメージが強く残っています。いちかさんは、私には「明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴」の少年探偵団長の小林少年のような可憐なイメージが強く残っているせいか、妖艶さをあまり感じられませんでした。
最後の結末を観るのは3度目となりますが、何度観ても感動的です。久しぶりの観劇でしたが、十分楽しむことができました。
次の観劇は、10月のとうこさん主演「アントニーとクレオパトラ」です。「MITSUKO」の名演に次いで、この舞台も非常に楽しみです。

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テーマ : スミレ話@宝塚歌劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術