数霊「12」と「クレヨン王国」
数には「数霊(かずたま)」というものがあり、数霊こそが原初の宇宙知性そのものであると語る、深田剛史氏の作品群を読むと非常にためになります。
特に「12」という数字は、「数霊に秘められた宇宙の叡智」に拠れば、12ヶ月、12支、12星座、12時間等で用いられていて、「大自然の気に意識を合わせる」「宇宙の法に潜む基礎数」とされています。
12という数字は、イエス・キリストの「十二使徒」、「アーサー王物語」の「円卓の騎士」でも聖杯伝説では12人とされています。
また「カラマーゾフの兄弟」の「エピローグ」の最終章「イリューシャの葬式、石の傍らでの演説」では、この葬式に集まった子供達は「12人ほど」とされています。「カラマーゾフの兄弟」の訳者として名高い、故江川卓氏は、「謎とき『カラマーゾフの兄弟』」の第6節「3と13の間」の中で、この石の傍らでの場面は、「最後の晩餐」に集ったイエスと十二使徒をそのままなぞっているとしています。
「12」という数字で懐かしく思い出したのが、平成9年9月7日から平成11年1月まで日曜の朝にテレビで放映されていたアニメ、「夢のクレヨン王国」です(笑)。

このアニメではOPとEDが名曲です。下をクリックしてみて下さい。
夢のクレヨン王国 OP 「ン・パカ マーチ」
ありのままに 夢のクレヨン王国ED
この作品の原作は、童話作家の福永令三氏の「クレヨン王国」シリーズです。

⬆の「クレヨン王国の十二か月」では、12の悪い癖を持つシルバー王妃が、ユカという名の7歳の女の子と一緒に、王妃の癖が嫌で失踪してしまったゴールデン王を探しに旅に出ます。
この12ヶ月に渡る旅の中では、12色のクレヨンによる12の色彩豊かなファンタジーが繰り広げられます。色と悪い癖の組み合わせは以下の通りです。
1月:白 ちらかしぐせ
2月:黄 おねぼう
3月:ピンク うそつき
4月:草色 じまんや
5月:黒 ほしがりぐせ
6月:肌色 へんしょく
7月:緑 いじっぱり
8月:青 げらげらわらいのすぐおこり
9月:水色 けちんぼ
10月:赤 人のせいにする
11月:茶色 うたがいぐせ
12月:灰色 おけしょう3時間
このシリーズでは、多彩な色彩感覚と共に、多様な脇役の存在(植物や小動物)が魅力的です。
少しずつ本を集めていこうかと考えています(苦笑)。

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テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学