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視覚的に把握する東日本の放射能汚染の実態(追記あり)

 東日本特に東北地方から関東地方にかけての放射能汚染の実態を示す画像・模式図をまとめて紹介します。

1114.jpg

20110513023439cc0s.jpg

speedi.jpg

 文部科学省及び米国DOEによる航空機モニタリングの結果 (福島第一原子力発電所から80km圏内の線量測定マップ)

 文科省ようやくWSPEEDI予測値(広域汚染状況)の一部を公表:東京もチェルノブイリ第三区分入りが濃厚に

<以下引用>

超高濃度汚染地区(黄色):1,000,000-10,000,000Bq/m2
福島県東部(避難エリア)だけでなく郡山市北部から福島市中心地を経て宮城県白石市南部あたりまで、そしていわき市より南の北茨城県茨城市・日立市あたりまでのエリア。ちなみに同じ資料の2ページ目を見ると、福島県本宮市や茨城県高萩市あたりまでヨウ素131による幼児甲状腺等価線量が50-100ミリシーベルトという凄まじいレベルの汚染エリア(オレンジ色)、福島県福島市や宮城・茨城・千葉の一部に20ミリシーベルト以上の超高濃度汚染エリア(黄色)が広がっていることが分かる。

高濃度汚染地区(緑色):100,000-1,000,000Bq/m2
福島県中部の大部分、宮城県の約8割、山形県の南東部、茨城県のほぼ全域、栃木県の約5割、千葉県の北部・東部と南端部、埼玉県の約4割、群馬県の約2割、東京都の奥多摩を除く大部分、神奈川県の約5割(横浜市の一部含む)、静岡県伊豆半島(熱海市から伊東市にかけて)などのエリア。

中濃度汚染地区(水色):10,000-100,000Bq/m2
上記以外の東北・関東・静岡・山梨のほぼすべて、秋田県南東部、新潟県の約5割(南側)・長野県北東部などのエリア(※福島県西部は東京都心より濃度低い)。

低濃度汚染地区(濃い水色):1,000-10,000Bq/m2
東海地方の一部、日本海側の北陸・東北地方の一部。

<引用終了>

 特にセシウム137の汚染に関しては、最大限の対策が必要と考えられます。

(追記)
 関西も予断を許さない状況になってきました。

 敦賀原発2号機、排気筒から放射能漏れ

<以下引用>

 日本原子力発電は9日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の換気用排気筒から微量の放射能漏れがあったと発表した。8日午後3時からの7時間で計41億ベクレルの放射性ガスが外部に放出された。

<引用終了>

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埼玉・栃木両県で牧草から許容値超すセシウム、ヨウ素が検出

 昨日の晩に以下のような事実が公表されました。

 牧草から放射性物質=許容値超すセシウム、ヨウ素-埼玉・栃木両県

<以下引用>

暫定許容値を超えたのは、先月22日に採取した牧草のうち、同県熊谷市と東秩父村の2検体。乳用牛の飼料の場合、放射性セシウムの暫定許容値は1キロ当たり300ベクレルだが、熊谷市の牧草からは420ベクレル、東秩父村の牧草からは340ベクレルを検出した。
 また栃木県も同日、那須町と足利市で採取した牧草から暫定許容値を超える放射性物質が検出されたと発表した。那須町の牧草からは許容値の3倍を超える910ベクレルの放射性セシウム、足利市の牧草からは650ベクレルの放射性セシウムと暫定許容値(同70ベクレル)を超える90ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。

<引用終了>

 半減期が30.1年と長い、放射性セシウムの暫定許容値は、日本では1キロあたり300ベクレルとされています。

 ただ私は妊産婦・褥婦さんに日頃から接している産婦人科医の観点から、国の大本営発表を全く信頼できません。

 以前のブログで紹介しましたが、「ドイツ放射線防護協会から日本人への助言」に拠れば、

「評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル〔以下 Bq:訳者注〕以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。」

と提言されています。

 暫定許容値を超える放射性物質が検出された牧草を摂取している乳牛から絞り出された牛乳を摂取することは、食物連鎖による濃縮によって、数万倍以上にまで体内被曝の影響が及ぶことが懸念されます。

 私の母校の高校がある、埼玉県の熊谷市でこのような被曝の状況が報告されているということは、悲しい哉、他の多くの農作物も被曝の影響を受けていると考えられます。

 私は実家に帰省するときは、自宅の庭で獲れる野菜を食べるのを楽しみにしていました。私のようなアラフィーのおやじ(汗)になってしまうと、短期間の摂取であれば、甲状腺がんや白血病等の長期間の被曝による影響は無視できます。ただ関東に住まれている妊婦さんや褥婦さん、小さな乳幼児がおられる家庭の方は最大限の注意を払った方が良いように思われます。

 私は病院の当直もあり、西日本から出ていませんが、この5月6~7日にかけては西日本でも被曝の影響が懸念されます。参考までに、予測データ(特にセシウム137の分布シミュレーション)と静止画像とを貼っておきますのでご参考になさって下さい。(下記をクリックすると動画が見られます)

Potential cloud spread - Caesium-137 - Japan - FLEXPART: dispersion model

conccol_Cs-137_20110507T060000.gif

ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーション

Sonderbericht_kon2_sm.png

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母乳から微量の放射性物質が検出されたことに関する考察(追記あり)

 母乳から微量の放射性ヨウ素131が検出されたことが、市民団体の独自検査で判明しました。以下の記事です。

 母乳から微量の放射性物質 市民団体の独自検査

<以下引用>

千葉県柏市の産後8カ月の女性から36・3ベクレル、茨城県守谷市の女性から31・8ベクレルを検出した。茨城県つくば市の女性2人からもそれぞれ8・7ベクレル、6・4ベクレルを検出。

<引用終了>

 以前の記事で紹介しましたが、食物連鎖で放射能が濃縮されて体内に蓄積されるのは恐ろしいことです。

 ただ正確な情報が得られないため、この記事をどのように評価するかは難しいところです。「ドイツ放射線防護協会から日本人への助言」から再度引用します。

<以下引用>

評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル〔以下 Bq:訳者注〕以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり8Bq 以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。

長期的に特に注意を要するのは、セシウム134(半減期2.06 年)、セシウム137(半減期30.2 年)、ストロンチウム90(半減期28.9 年)、プルトニウム239(半減期2 万4,400 年)といった、長期間残存する放射性物質である。

通常、2年間の燃焼期間の後、長期間残存する放射性物質の燃料棒内の割合は、セシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239=100:25:75:0.5である。

これまでに公表された日本の測定結果によれば、放射性降下物中のセシウム137 とセシウム134 の割合は、現在ほぼ同程度である。ストロンチウム90 およびプルトニウム239 の含有量はまだ不明であり、十分な測定結果はそれほど早く入手できないと思われる。

福島第一原発の混合酸化物(MOX)燃料は、より多くのプルトニウムを含んでいるが、おそらくそのすべてが放出されるわけではないだろう。

ストロンチウムは、過去の原発事故においては、放射性降下物とともに比較的早く地表に達し、そのため事故のおきた施設から離れるにつれて、たいていの場合濃度が低下した。

したがって、今回の日本のケースに関する以下の計算では、
セシウム137: セシウム134: ストロンチウム90: プルトニウム239 の割合は、100:100:50:0.5
としている。

<引用終了>

 今回の記事では、母乳中に長期間残存する放射性核種であるセシウムに関しては検出されなかったことが示されています。ただそのことだけで安全であると断言はできません。

 日本産婦人科学会は下記のような勧告をしていますが、特に乳児の栄養に関しては用心するに越したことはないと思われます。

大気や飲食物の軽度放射性物質汚染について心配しておられる妊娠・授乳 中女性へのご案内 (続報)
平成23年4月18日
日本産科婦人科学会


(追)参考までに、セシウム137の今後1週間の全国の被曝予想図を下記に掲載します。クリックしてみて下さい。

 Potential cloud spread - Caesium-137 - Japan - FLEXPART: dispersion model

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福島原発より放出される放射性粒子による被曝への対策

 風の影響のため、今後西日本でも福島原発より放出される放射性粒子による被曝が予想されます。

 下記をクリックしてみて下さい。17日から19日にかけて西日本でも放射性粒子が大量に降り注ぐことが懸念されます。

 ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーション

 ノルウェー気象庁提供シミュレーションも提示しておきます。下記をクリックしてみて下さい。

 ノルウェー気象庁提供シミュレーション

 参考までに、17日21時(これはあくまでもノルウェーの現地時間です)の予想画像を添付しておきます。

conccol_I-131_20110417T210000.png

 下記の記事で原発推進学者が次々懺悔 していることからお分かりのように、大本営発表とは異なり、事態は一層悪化していることが懸念されます。

 原発推進学者が次々懺悔「国民に深く陳謝する」

<以下引用>

   「私たちは事故の推移を固唾を飲んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、事故を終息させる見通しが得られていない」「膨大な放射性物質は圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている」 「特に懸念されることは溶融炉心が圧力容器を溶かし、格納容器に移り、大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである」

<引用終了>

 このような状況下でどのような対策を取ったらいいか。これに関しては、下記のサイトで参考になるような情報を提供していますので、引用します。

 nikaidou.com

<以下引用>

メンバーに業務連絡】本日、第2回避難勧告(準命令)を発令。期間は7月上旬までとする。以下、当サイトが独自に仕入れた情報(メンバーはルートわかってるね)によって区分けされている汚染地域一覧。この地域を避けることが望ましい。

第1汚染地域・・・福島県
第2汚染地域・・・茨城県
第3汚染地域・・・山形県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都
第4汚染地域・・・岩手県、群馬県
第5汚染地域・・・神奈川県

・関西以西への避難命令は解除するが、30歳未満の男女においては、福島第一原発から半径150キロ以内の生活ならびに、上記汚染地域で作られたすべての農畜産物、海産物等の摂取を禁ずる。政府がいいといってようがなんだろうがすべて禁止。

・青森から静岡の太平洋沿岸、近海モノの魚貝類、回遊しているマグロ、食物連鎖の頂点にいるもの(アンコウなど)の摂取を今後5年間とりあえず禁止する。(注1・安全な場所で養殖されたマグロはこの限りでない) (注2・魚類の摂取禁止は生体濃縮を恐れての理由。)

・第1~第3汚染地域においては水道水の摂取、食品への使用もあわせて禁ずるものとする。(シャワーは可)
・東京に残るメンバーは、2,3ヶ月程度分の水の備蓄を命ずる。
・金町浄水場は放射能の降下が続く場合、雨天時は川の水の摂取制限をすることになっている(東京都発表)。そして、金町浄水場は、都民1日分の水しかない。ということはつまり・・・
→梅雨時期に給水車になる恐れがある(東京都幹部も把握済み:他府県は不明)。飲料水だけではなく、最悪のケースを考えて生活用水、タンク等も確保のこと。

<引用終了>

 特に乳児や小さなお子さんがおられるご家族の方や、妊婦さん・これから妊娠を検討されている女性の方(これは未婚の方も含みます)は最大限の対策を練る必要があります。

 放射線の女性生殖器への影響は怖いものがあります。下記の文献を参考になさって下さい。

 速報:放射線治療が生殖能力に与える打撃は過小評価されている癌治療用放射線に
 Nature Reviews Cancer 3 (2), Feb 2003

<以下引用>

 腹部、骨盤または全身に標準的線量の一部に相当する量の放射線照射を受けるだけの女性でも、不妊になったり閉経が早くなったりする可能性があることを示す と研究チームを率いる英国エジンバラ大学のHamish Wallaceは述べている。「ほぼどんな放射線でも、女性患者の卵巣を破壊してしまうだろう」とWallaceは警告している。

<引用終了>
 
 参考までに、放射性降下物と原子炉核廃棄物による人間の健康に対する広範囲な医学的影響調査研究を行い、放射能被曝の専門家である、アーネスト・スターングラス博士の講演スライドを下記に表示しますので、興味ある方はクリックしてみて下さい。

 アーネスト・スターングラス博士の講演スライド

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ドイツ放射線防護協会から日本人への助言

ドイツ放射線防護協会により2011年3月20日に出された
日本における放射線リスク最小化のための提言」を下記に掲載します。

ドイツ放射線防護協会
2011年3月20日
日本における放射線リスク最小化のための提言


ドイツ放射線防護協会と情報サービス放射線テレックスは、福島原発事故の発生後の日本において、放射線核種[いわゆる放射性物質:訳者注]を含む食物の摂取による被ばくの危険性を最小限に抑えるため、チェルノブイリ原発事故の経験をもとに下記の考察・算定を行い、以下の提言を行う。

1.放射性ヨウ素が現在多く検出されているため、日本国内に居住する者は当面、汚染の可能性のある*サラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取は断念することが推奨される。

2.評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル〔以下 Bq:訳者注〕以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり8Bq 以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。

3.日本での飲食物の管理および測定結果の公開のためには、市民団体および基金は、独立した放射線測定所を設けることが有益である。ヨーロッパでは、日本におけるそのようなイニシアチブをどのように支援できるか、検討すべきであろう。


考察と算定

以下の算定は、現行のドイツ放射線防護令の規定に基づいている。
飲食物を通じた放射性物質の摂取は、原子力災害後、長期間にわたり、身体にもっとも深刻な影響を与え続ける経路となる。

日本では、ほうれん草1kg あたり54,000Bq のヨウ素131 が検出されたが、こうしたほうれん草を100g(0.1 ㎏)摂取しただけで、甲状腺の器官線量は次のとおりとなる(*1)。

乳児(1 歳未満):甲状腺線量20 ミリシーベルト〔以下 mSv:訳者注〕(*2)
幼児(1~2 歳未満):甲状腺線量19.4mSv(*3)
子ども(2~7 歳未満):甲状腺線量11.3mSv(*4)
子ども(7~12 歳未満):甲状腺線量5.4mSv(*5)
青少年(12~17 歳未満):甲状腺線量3.7mSv(*6)
大人(17 歳以上):甲状腺線量2.3mSv(*7)

2001 年のドイツ放射線防護令第47 条によれば、原子力発電所通常稼働時の甲状腺器官線量の限界値は年間0.9mSV であるが、上に述べたような日本のほうれん草をわずか100g 摂取するだけで、すでに何倍もこの限界値を超えることになる。

原発事故の場合には、同第49 条によれば、甲状腺線量は150mSv まで許容されるが、これはいわゆる実効線量7.5mSv に相当する(*8)。

それゆえ日本国内居住者は、当面、汚染の可能性のある*サラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取を断念することが推奨される。

ヨウ素131 の半減期は8.06 日である。
したがって、福島原発の燃焼と放射性物質の環境への放出が止まった後も、ヨウ素131 が当初の量の1%以下にまで低減するにはあと7 半減期、つまり2 ヶ月弱かかることになる。
54,000Bq のヨウ素131 は、2 ヵ月弱後なお約422Bq 残存しており、およそ16 半減期、つまり4.3 ヶ月(129 日)後に,ようやく1Bq 以下にまで低減する。


長期間残存する放射性核種

長期的に特に注意を要するのは、セシウム134(半減期2.06 年)、セシウム137(半減期30.2 年)、ストロンチウム90(半減期28.9 年)、プルトニウム239(半減期2 万4,400 年)といった、長期間残存する放射性物質である。

通常、2年間の燃焼期間の後、長期間残存する放射性物質の燃料棒内の割合は、セシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239=100:25:75:0.5である。

しかしチェルノブイリの放射性降下物では、セシウム137 の割合がセシウム134 の2 倍にのぼるのが特徴的であった。
これまでに公表された日本の測定結果によれば、放射性降下物中のセシウム137 とセシウム134 の割合は、現在ほぼ同程度である。
ストロンチウム90 およびプルトニウム239 の含有量はまだ不明であり、十分な測定結果はそれほど早く入手できないと思われる。

福島第一原発の混合酸化物(MOX)燃料は、より多くのプルトニウムを含んでいるが、おそらくそのすべてが放出されるわけではないだろう。

ストロンチウムは、過去の原発事故においては、放射性降下物とともに比較的早く地表に達し、そのため事故のおきた施設から離れるにつれて、たいていの場合濃度が低下した。

したがって、今回の日本のケースに関する以下の計算では、
セシウム137: セシウム134: ストロンチウム90: プルトニウム239 の割合は、100:100:50:0.5
としている。

したがって、2001年版ドイツ放射線防護令の付属文書?表1 にもとづく平均的な摂取比率として、1kg につき同量それぞれ100Bq のセシウム137(Cs-137)とセシウム134(Cs-134)、およびそれぞれ50Bq のストロンチウム90(Sr-90)と0.5Bq のプルトニウム239(Pu-239)に汚染された飲食物を摂取した場合、以下のような年間実効線量となる

乳児(1 歳未満):実効線量6mSv/年(*9)
幼児(1~2 歳未満):実効線量2.8mSv/年(*10)
子ども(2~7 歳未満):実効線量2.6mSv/年(*11)
子ども(7~12 歳未満):実効線量3.6mSv/年(*12)
青少年(12~17 歳未満):実効線量5.3mSv/年(*13)
成人(17歳以上):実効線量3.9mSv/年(*14)


現行のドイツ放射線防護令第47 条によれば、原子力発電所の通常稼働時の空気あるいは水の排出による住民1人あたりの被ばく線量の限界値は年間0.3mSv である。

この限界値は、1kg あたり100Bq のセシウム137 を含む固形食物および飲料を摂取するだけですでに超過するため、年間0.3mSv の限界値以内にするためには、次の量まで減らさなければならない。

乳児(1 歳未満):セシウム137 5.0Bq/kg
幼児(1~2 歳未満):セシウム137 10.7Bq/kg
子ども(2~7 歳未満):セシウム137 11.5Bq/kg
子ども(7~12 歳未満):セシウム137 8.3Bq/kg
青少年(12~17 歳未満):セシウム137 5.7Bq/kg
成人(17歳以上):セシウム137 7.7Bq/kg

評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kg あたり4Bq 以上の基準核種セシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。

成人は、1kg あたり8Bq 以上の基準核種セシウム137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。

国際放射線防護委員会(ICRP)は、そのような被ばくを年間0.3mSv 受けた場合、後年、10万人につき1~2 が毎年がんで死亡すると算出している。

しかし、広島と長崎のデータを独自に解析した結果によれば(*15)、その10 倍以上、すなわち0.3mSv の被ばくを受けた10 万人のうち、およそ15 人が毎年がんで死亡する可能性がある。

被ばくの程度が高いほど、それに応じてがんによる死亡率は高くなる。

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食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠(米国のコロンビア川でのデータから)

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 下記をクリックしてみて下さい。

広瀬隆が警告
原発破局を阻止せよ! 食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠


から引用した絵です。食物連鎖で濃縮した放射性物質の摂取による、長年にわたる体内被曝の影響には極めて恐ろしいものがあります。

(参考資料)茨城「コウナゴ」から放射性ヨウ素

 被曝の影響の詳細は、先日の私のブログ「チェルノブイリ原発事故被害の恐ろしさと現在の東北・関東地域の被曝状況」を参照して下さい。

 広瀬氏は、下記のような勧告をしています。

<以下引用>

 ──30歳以下の人、とりわけ若い世代、幼児、妊婦や若い女性は、250キロぐらいを最低限の退避圏として、できるだけ福島第一原発から遠いところに、恒久的な移住を考えて逃げる。避難地は西日本のほうが、年間の風向きから考えて長期的な安全性は高いであろう。

<引用終了>

 風向きによっては、昨日のブログ記事のように西日本でも被曝の心配が必要な日もあります。ただ年間の総被曝量を考慮すれば、西日本の方が相対的に安全だと思われます。

 被曝を受ける期間が長期間に及ぶことが懸念されるため、妊婦さんや小さいお子さんがおられる方は、特に用心されることが賢明だと思われます。

(追)兵庫県も影響あるようです。

 兵庫県野菜も輸入停止に シンガポール

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明日からは西日本でも福島原発からの放射線の被曝に要注意!

 下記をクリックして「ドイツ気象庁」と「ドイツ気象庁による福島第一原発からの放射能放出の予測図」をご覧下さい。

ドイツ気象庁

福島第一原発からの放射能放出の予測図

 念のために、明日からの予測図を添付しておきます。
Sonderbericht__Bild3,templateId=poster,property=poster-thumb-460x286-180

Sonderbericht__Bild3,property=default

Sonderbericht__Bild4,property=default

 強い北風の影響で、5日から6日にかけて、西日本一帯まで被曝の影響を受ける可能性があります。特に妊婦さんや、乳児・幼児などの小さいお子さんには外気を吸い込まないように気をつける必要があると思います。

(追)ノルウェー気象庁提供シミュレーション結果も記しておきます。下記をクリックして下さい。

 ノルウェー気象庁提供シミュレーション結果

 6日の予測画像も添付しておきます。
imga68ca73bzik7zj.png

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小島謙二 (ペンネーム:晴走雨読)

Author:小島謙二 (ペンネーム:晴走雨読)
神戸市東灘区在住の産婦人科開業医。昭和38年生まれ。昭和63年京大医学部卒。医学博士。水瓶座。血液型はO型。
財団法人田附興風会医学研究所北野病院・神戸市立医療センター中央市民病院等の勤務を経て、2011年2月7日に神戸市阪急御影駅徒歩7分の御影ドクターズビレッジ内に、こじまレディースクリニックを開院しました。

産婦人科全般を扱ってきておりますが、専門は生殖内分泌・不妊・腹腔鏡下手術です。詳細は当ブログのプロフィールの欄をご覧下さい。

趣味はマラソン・観劇・ゴルフ・読書・筋トレ・サウナ&温泉・マッサージと多彩です。

観劇の世界では、以前は宝塚歌劇団がメインでしたが、劇団四季からストレートプレイまで幅広く対象にしております。

マラソンのベストタイム
フル:3時間22分45秒(平成18年篠山)
ハーフ:1時間28分49秒(平成19年大阪市民ハーフ)
5km:19分16秒(平成20年尼崎記録会)

ゴルフ:ホームコース~六甲国際ゴルフ倶楽部 オフィシャルHC25

女性の様々な悩みに真摯に向き合い、女性の健康維持とQOL(Quality of Life)の向上~アンチエイジングに努めたいと考えております。

どうか宜しくお願い申し上げます。

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