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病診連携&神戸マラソンに向けての疲労抜き

 昨日の晩に、私が非常勤医として当直している病院で妊婦さんの母体搬送がありました。

 切迫早産で入院していた患者さんが破水され、その病院は地域の基幹病院ではありますがNICUの設備がないため、私が以前勤務していた高次基幹病院に転送となりました。

 その病院には、うちのクリニックからも分娩予定の妊婦さんや手術を要する患者さん、重症の患者さんを時々紹介しております。自分がその病院に勤務している頃には、紹介する患者さんを受け入れてもらえることの重要性を認識してはいませんでしたが、開業してみると本当に有り難いものだと思います。

 その逆に、手術をその病院で受けた患者さんの術後のフォローを病院から依頼されることがあります。先日、その病院の産婦人科部長の先生が発起人となって、「子宮内膜症研究会」が神戸市内の産婦人科医を対象として開催されました。重症化・再発しやすく、悪性化のケースもあり、治療が困難で不妊症の主因ともなっている「子宮内膜症」に罹っている患者さんの管理上での病診連携の大切さを悟ることができました。

 特に子宮内膜症のような病気は、患者さんの年齢、社会的立場、出産回数、結婚・挙児希望の有無等が治療方針に大きく左右します。私のクリニックでは大したことはできませんが、できるだけ患者さんの希望される治療に添えるように努力しつつ、地域医療に貢献したいと考えております。

 学会への参加も重要ですが、日本的な付き合いを深めるためには、仕事以外での交流も大切です。私の現在の最大の趣味であるマラソンは、個人的な趣味なので仕事には直接貢献してはいませんが、地元の医師会では日本酒同好会やゴルフコンペが頻繁に開催されており、できるだけ出席するようにしています。これは産婦人科医関係の飲み会やゴルフコンペと一緒で、親睦を図る意味で大事な付き合いだと思っております(単に私が酒好きなだけですが...汗)。

 とくしまマラソンのレースの翌日には、クリニックでプラセンタ2A&ビタメジン1A&ビタミンC1Aの注射をしてもらい、連日食事では蛋白と炭水化物(とお酒...汗)をたらふく摂って疲労の回復に努めてきました。マラソンをしていて個人的に最も嬉しいのは、レース前後に馬鹿食いができることです。レース前のグリコーゲン蓄積のための、大福等の高炭水化物摂取には苦痛な点もありますが、レース後は何でも食べて良いので嬉しい限りです。ただいつもそのためにレース後は体重が増えてしまうのですが、すぐ後に神戸マラソンがあるので何とかなるでしょう(苦笑)。

 今日はレース後3日ぶりに住吉川に出たのですが、脚・腰共に重くて1周(5km)するのがやっとでした。その後は、近くで1時間じっくりと全身マッサージを受けてきました。

 歳を取ってしまうと、肉体の疲労回復が遅くなるので身体のメインテナンスは欠かせません。何とかうまく疲労抜きをして、11日後に迫った神戸マラソンでは、大会テーマである、大会関係者や協賛・応援してくれる方々に下記の「感謝と友情」の念を抱きつつ、サブ4を達成したいものです。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

保険医療機関新規指定後の個別指導

 開業してもうすぐ8ヶ月になります。今日は保険医療機関新規指定後の個別指導を受けるために、午前診と午後診の合間に三宮に行ってきました。

 当クリニックでは、殆ど完全にペーパーレス化を実現しています。また患者さまの呼び出し、検査、処方、処置等は番号札で実施しており、プライバシーの保持に努めています。問診では原則的にiPadを使用して、問診の内容を自動的に電子カルテに転送しております。

 超音波画像は画像ファイリングシステムで保存されていて、血液検査等のデータは電子カルテに保存されています。そのため、紙のデータの結果は原則的に患者さまに手渡しています。

 病理や細胞診の結果や培養の検査結果は検査会社からUSBで届けられ、PDFファイルで保存されています。紹介状や同意書、診断書等もスキャナに取り込んで保存しています。カルテや書類保存のためのスペースが不要なのは有難いことです。

 ただしこのような個別指導の際には、データをすべてプリントアウトする必要があります。膨大な量の書類の印刷をしましたが、それでも超音波写真では1枚の用紙に4画像をプリントアウトできたため、枚数を減らすことができました。

 個別指導では、カルテ記載や患者さまへの説明上の注意点を指摘され、指導を受けましたが、比較的短時間で終了することができました。今の電子カルテのシステムでは、セット化を進めておけば機械が自動的に医療行為の内容から計算・病名入力までしてくれ、レセプトチェックも短時間で済んで非常に楽です。個人情報の秘匿に務めつつも、必要な際の情報のオープン化は時代の流れから当然のことだと考えられます。

 産婦人科の領域では、分娩や体外受精を扱わなくても子宮がん検診や妊婦健診、子宮頸がん予防ワクチンなどで公的助成があります。自費診療の項目も数多くありますが、保険医療機関としての医療行為がメインとなるため、厚生労働省や医師会から提示されている規定を遵守して診療を行っております。


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テーマ : 独立・開業
ジャンル : ビジネス

診療のシミュレーション

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 今日は、スタッフのみで診療のシミュレーションが実施されました。電子カルテ・画像ファイリング・超音波機器・検査会社の方々が一同に会し、スタッフが模擬患者となって実際の診療の流れを掴むようにしました。

 実際に試してみると多くの問題が発生することがわかります。

 上の写真にある独自のiPad問診票は可愛く、また便利なのですが結構入力までに時間を要しました。ちなみに小島こじ子という名前で使用しています(笑)。
 
 超音波の画像の取り込みに関しては、業者の方が事前に念入りに調整をされていて、またDICOM方式なので、P2ボタンを押すだけで自動的に画像ファイリングのモニターに転送されることがわかり、その早さと設定の簡単さに感動しました。上の写真の左側の画像です。まだ実際の画像は描写されていません。

 検査会社の血液検査のデータはすべて電子カルテ内に自動的に取り込まれました。また、病理や細胞診の結果は用紙で配布されるとともにUSBチップ内にPDFファイルで保存されています。そのデータも読み込めることが確認されました。

 他には院内の血液検査や尿検査、生体モニターの結果も簡単に電子カルテに取り込まれる設定としてあります。

 明日からは模擬診となります。

 まだ採血・注射等の処置や処方がないので実際の診療とは掛け離れていますが、運用上の問題点が多く見つかるだろうと思われます。

 ペーパーレスで運用するのはかなり大変ですが、プライバシーに配慮しつつ、何とか慣れていきたいものです。

 
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テーマ : 起業・独立への道
ジャンル : ビジネス

接遇研修&労務管理

 毎日多忙な業務に追われております。

 当クリニックのエグゼクティブプロデューサーである伊藤春絵氏のアイデアには感心させられることが多々あります。

 特に患者様に対する接遇研修の講義は素晴らしいものでした。あえてマニュアルを作成することなく、スタッフ一人一人の自覚と研鑽に委ねることにしています。常にクリニックのためにどうするかを考えて、患者さまの目線で考えることの大切さを教えられました。

 また労務管理の方法でも唸らされます。

 一例を挙げれば、スタッフの勤務表が作成された後にシフト変更をすることがありますが、シフト変更に関しては必ず双方の同意の署名と捺印を要し、伊藤氏あるいは院長に提出する、という規則となりました。

 また、「一方投げ」という言葉があることを知りました。これは、シフトを交換するのではなく、一方的に自分の割当の勤務をしてもらい、それに対する代替勤務を自分がしないことです。

 これは、彼女の現在の仕事場である、「舞台に穴を開けない」ために設定された規則とのことです。

 かなり厳密な方法ですが、安易な口約束のみのシフト交換では、勤務体制が組めないことがありえます。多人数の勤務体制なら一人くらい欠けても大勢に影響はありませんが、少人数の勤務では対応ができなくなってしまいます。

 「職場は舞台の一部である」といった精神も持ちつつ、明るく笑顔で患者さまに接し、楽しく勤務できる職場にしていきたいものです。

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テーマ : 起業・独立への道
ジャンル : ビジネス

開院のお祝い

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 今回の開院に当たって、多くの方からお祝いのお言葉を頂戴しておりますが、嬉しいお品を届けて下さる方もおられます。

 上の時計は、京都大学の耳鼻科の同級生から送られたものです。

 時計には、「京都大学医学部同級生有志」と印字されています。

 非常に嬉しいものです。持つべきものは、友人・仲間だなと思います。

 まだ取り付けてはいませんが、この時計は診察室に掛ける予定です。

 同僚の励みに支えられて、診療に専念しようと思います。


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テーマ : 起業・独立への道
ジャンル : ビジネス

開業して改めて知る社会のしくみ

 今日は朝から三宮に出て、ずっと行政と医師会の講習を受けてきました。
 
 どんな業界でも独立すると様々な指導を受けて、必要な事務処理が膨大にあると思いますが、医療の世界でも非常に多いものです。

 美容外科のように自費診療のみの開業なら不要かもしれませんが、多くのクリニック・医院では保険医療を実施するため、国民健康保険・福祉・介護について理解する必要があります。

 勤務医のときには、診療技術の向上や臨床経験を磨くことに専念していて、診療報酬明細書(レセプト)の記入はやや面倒に感じていたものです。この記載方法や提出はクリニックの経営上非常に大切なものなので、行政サイドと医師会サイドから説明を受けました。

 基本的に日本の殆どの医師は国民皆保険制度を担う保険医でしょうが、保険医療機関の開設者かつ管理者になるに際して大きな責任を求められます。

 最近増加してきている医療紛争や医療事故への対策の講習を受けたり、生命保険・損害保険・年金など種々のサービスの提示を受けたりもしました。

 産婦人科の場合は、先日公的助成の認定を受けた件をブログで紹介しましたが、がん検診・予防ワクチン・妊婦健診で助成を受けられるため、医師会と行政との連携は欠かせません。

 私のクリニックではお産も体外受精も取り扱いませんが、その両者に関しては別に多額の公的助成があります(後者に関しては所得制限がありますが)。

 また母体保護法指定医の資格認定の権限が県の医師会にあるため、その点でも医師会の指導は不可欠となります。

 今日は、別に麻薬施用者免許証を役所で受理しました。これも処置や手術を実施する上で必要な資格となります。

 開業することで事務処理の多さには悩まされますが、改めて社会のしくみを再確認できるように思います。

 また開業するのには多くの人々に支えられているんだな、と日々実感しておりますが、多くの組織・団体に個人事業主・責任者として関与することの重みをも感じています。


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テーマ : 起業・独立への道
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電子カルテ向けiPad問診票の作成&待合室の家具の納入

 昨日の午後はずっと電子カルテのコンテンツの検討に時間を費やしました。

 できるだけカルテをペーパーレスにするためには、色々な文書を事前に作成しておく必要がありますが、他のクリニックでの参考例があるため、それほど面倒ではありません。総合病院での電子カルテの運用は大変でしょうが、小さいクリニックだと小回りがききます。

 当院オリジナルとなる、iPad問診票は2パターン作成し、一方は独自の`更年期・アンチエイジング’用問診票としました。

 従来、更年期障害に関する問診票では、卵胞ホルモン(エストロゲン)低下による種々の症状(のぼせ・寝汗等)を点数化させたものが多く見受けられます。ところが、実際に40歳代後半の女性に話を聞いてみると、先日ブログで紹介したような、消化器系・尿路系・生殖系・知覚系・皮膚症状・脱毛等の様々な訴えがみられます。これらは、更年期症状というよりは、エイジングに伴う症状と考えられますが、その多彩で多様な症状をタッチで簡単に表現できるように工夫を凝らしました。

 こんなオリジナル問診票を用いている婦人科クリニックは他にないと思われます。一応、iPadが苦手な患者さまのために、手書きの問診票も準備し、ホームページにはダウンロード用のPDFをリンクさせておく予定でいます。

 今日は、エグゼクティブプロデューサーの伊藤春絵氏が東京から来られ、待合室の主たる家具の納入がありました。
 
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 暖かみのある、居心地の良い雰囲気が醸し出されているように思います。生花を置いて、アロマの香りも加われば、一層癒しの空間となることでしょう。

 今はまだがらんとした空間ですが、少しずつクリニック内が完成されていくのが楽しみです。


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小島謙二 (ペンネーム:晴走雨読)

Author:小島謙二 (ペンネーム:晴走雨読)
神戸市東灘区在住の産婦人科開業医。昭和38年生まれ。昭和63年京大医学部卒。医学博士。水瓶座。血液型はO型。
財団法人田附興風会医学研究所北野病院・神戸市立医療センター中央市民病院等の勤務を経て、2011年2月7日に神戸市阪急御影駅徒歩7分の御影ドクターズビレッジ内に、こじまレディースクリニックを開院しました。

産婦人科全般を扱ってきておりますが、専門は生殖内分泌・不妊・腹腔鏡下手術です。詳細は当ブログのプロフィールの欄をご覧下さい。

趣味はマラソン・観劇・ゴルフ・読書・筋トレ・サウナ&温泉・マッサージと多彩です。

観劇の世界では、以前は宝塚歌劇団がメインでしたが、劇団四季からストレートプレイまで幅広く対象にしております。

マラソンのベストタイム
フル:3時間22分45秒(平成18年篠山)
ハーフ:1時間28分49秒(平成19年大阪市民ハーフ)
5km:19分16秒(平成20年尼崎記録会)

ゴルフ:ホームコース~六甲国際ゴルフ倶楽部 オフィシャルHC25

女性の様々な悩みに真摯に向き合い、女性の健康維持とQOL(Quality of Life)の向上~アンチエイジングに努めたいと考えております。

どうか宜しくお願い申し上げます。

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